毎日手に取る化粧品だから。使いやすさと環境への配慮を考えるパッケージ選び
洗面台に並ぶ、お気に入りの化粧品。すっと手になじむボトルや、開けやすいふた。使うたびに「これ、好きだな」と感じる理由は、中身だけではないのかもしれません。
新しい化粧品を選ぶとき、見た目と一緒に、使い終わった後のことまで少し考えてみる。そんな視点から、化粧品のパッケージについてお話しします。
好きな見た目に、使いやすさも添えて
色や形が気に入って選んだ化粧品。毎朝目に入るものだから、見た目も大切にしたいですよね。
一方で、実際に使ってみると「ぬれた手だとふたが開けにくい」「一度にたくさん出てしまう」と感じることも。
朝の支度で片手がふさがっているとき。お風呂上がりに手早くお手入れを済ませたいとき。容器の使いやすさは、そうした何気ない場面で分かるものです。
化粧品づくりでも、どんな場所で、どんなふうに使っていただくのかを思い浮かべると、容器を選ぶ視点が見えてきます。
使い終わった後のことも、少しだけ
空になったボトルを手にしたとき、「これはどう分別すればいいのだろう」と迷ったことはありませんか。
容器本体とポンプ、外箱など、ひとつの化粧品にもいくつかの部品や素材が使われています。捨てるときは、製品の案内や、お住まいの自治体の分別方法を確認しましょう。
つくる側にとっても、使い終えた後は考えておきたいこと。素材の組み合わせや分別の案内まで、商品を手にする方の目線で見直す余地があります。
「使っている間」から「使い終わるとき」まで。パッケージを考える時間を、少し先へ広げてみませんか。
「環境に配慮した容器」は、どこに配慮している?
再生素材を取り入れる、包装の量を見直す、詰め替えを検討する。環境への配慮には、さまざまな考え方があります。
ただ、素材をひとつ変えれば、それだけで製品全体の環境負荷が小さくなるとは限りません。製造から輸送、使用、廃棄まで含めて考えることが大切です。
環境省の環境表示ガイドラインでも、あいまいな表現を避け、取り組みの内容を説明することや、製品のライフサイクル全体を考慮することが示されています。
「環境にやさしい」のひと言で済ませず、どの部分に、どのような工夫をしているのか。具体的に伝えられると、選ぶ方も自分の考えに合うかどうかを判断しやすくなります。
包装を減らすときも、届けたいものを確かめる
箱を小さくする、包材を減らす。シンプルな包装に惹かれる方もいらっしゃるでしょう。
その一方で、包装には製品を保護したり、必要な情報を伝えたりする役割もあります。
自宅用なのか、贈りものとして選ばれる商品なのか。店頭に並ぶのか、配送でお届けするのか。使われ方や届け方によって、必要な仕様は変わります。
何を減らせるかと同じくらい、何を大切に残すかも考えたいところです。すっきりした見た目と、受け取る方への心配りを、ひとつずつ確かめていきましょう。
ブランドの想いを、手に触れるところまで
「慌ただしい朝にも、気持ちよく使ってほしい」
「飾りすぎない、日々の暮らしになじむものを届けたい」
そんなブランドの想いは、色やロゴだけでなく、容器の持ちやすさや取り出し方にも表せます。
たとえば、置く場所に収まるサイズ、ふたの開け閉め、必要な量を出しやすいこと。デザインを眺めるだけでは分からない部分も、試しに手に取ることで気づけます。
化粧品の中身と容器を別々に決めるのではなく、使う場面を共有しながら検討する。その積み重ねが、届けたい使い心地を形にする手がかりになります。
パッケージ選びで、よくある疑問
再生素材を使えば、環境に配慮した製品といえますか?
どの部品に、どの程度取り入れているかなど、内容を確かめることが大切です。素材名だけで判断せず、製品全体としての取り組みと、その説明を見てみましょう。
詰め替えができる容器にした方がよいのでしょうか?
ひとつの選択肢ですが、どんな化粧品にも同じ形が合うわけではありません。中身との相性や衛生面、使う方の扱いやすさなども含めて検討したいところです。
オリジナル化粧品は、容器の希望から相談できますか?
まずは、使いたい容器のイメージや、届けたい使い心地を整理してみましょう。実際に採用できるかは、中身との相性、数量、予算などを確認しながら検討します。
長く使いたくなる理由を、ひとつずつ
見た目が好き。手に取りやすい。使い終わった後の案内が分かりやすい。
パッケージの小さな心配りは、毎日のお手入れの中で感じられるものです。
環境への配慮も、使いやすさも、一度に答えを出そうとしなくて大丈夫。誰に、どんな時間を届けたいかを思い浮かべながら、できることをひとつずつ考えていきましょう。
オリジナル化粧品の開発をご検討のかたへ|容器にも、ブランドの想いを
コンフィアンスでは、オリジナル化粧品の処方開発に加え、容器やパッケージ資材の選定についてもご相談いただけます。
「こんな雰囲気にしたい」「毎日のお手入れで、ここを使いやすくしたい」。まだ具体的な形が決まっていなくても、思い描いていることをお聞かせください。
ご希望と中身との相性を確かめながら、製品づくりを一緒に考えていきます。
この記事を書いた人・監修

著者|佐々木 千草
化粧品企画開発
スキンケアやメイクアップ、ヘアケア商品の企画開発に携わっています。お客様の目線を大切に、商品コンセプトから容器・パッケージ、販促まで、化粧品づくりを幅広く担当しています。
監修|小平 麻貴
商品開発部 部長/総括製造販売責任者
化粧品製造業・化粧品製造販売業