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化粧品OEM開発の裏側|自然派処方と小ロット対応

自然派と安定性を両立する処方開発、小ロット対応や敏感肌設計の工夫を解説。OEM成功の裏側を紹介します。

「自然派の原料で差別化したい。でも安定性や敏感肌対応に不安がある」──OEM開発を検討する事業者からよく聞く声です。
結論から言えば、適切な成分選定と安定性試験、さらにOEMならではの小ロット対応やテクスチャー設計でその不安は解消できます。
本記事では実際の開発現場での工夫や事例を交えながら、化粧品OEMで成功するための具体的ポイントを解説します。

この記事でわかること
・自然派原料と安定性を両立させる処方の工夫
・小ロット生産や敏感肌向け設計のポイント
・OEMだから実現できる独自性ある製品開発の実際

この記事のポイント
・自然派処方は安定性試験が鍵
・小ロット対応は新規参入の強み
・オリジナルテクスチャーで差別化できる

自然派処方と安定性の両立

自然派原料は「安心・安全」のイメージで支持を集めていますが、安定性に課題が残るケースも少なくありません。
例えば植物エキスは温度や光に弱く、保存中に変色や効果減弱が起きやすいのです。
実際、あるブランドでは「自然由来成分を前面に押し出したものの、半年後には変色トラブルが発生した」ケースがありました。
とはいえ、安定性試験を通じて配合比率や保存条件を見直せば解決は可能です。

そんなあなたに伝えたいのは、自然派であっても科学的な裏付けが欠かせないということです。

敏感肌向けOEM処方の調整ポイント

敏感肌対応では「刺激性・アレルギーリスクの低い成分選定」が必須です。
OEM開発の現場では、長年の実績を持つ成分をベースに、新しい注目成分を組み合わせる工夫がされています 。
例えば抗酸化成分エルゴチオネインを低刺激ベースに配合することで、「敏感肌でも安心して使える」と評価された事例もあります。
とはいえ、「流行成分だからと安易に採用する」のはNG。

そんなあなたに必要なのは「信頼性の高い定番成分との組み合わせで活かす」という視点です。

小ロット生産のメリットと事例

「最初から大量発注はリスクが大きい」──そう考える事業者にとって、小ロット対応は大きなメリットです。
ある美容室では、自社ブランドを立ち上げたいとOEM相談をした際、まずは小ロットでの導入を選択しました。
その結果、店舗販売で予想以上の反応が得られ、翌年には追加発注へとつながったのです。

小ロットは「試しながら市場反応を確認できる」点が強み。
とはいえ「小ロット=コストが割高」と思う方も多いでしょう。

そこで伝えたいのは、「無駄な在庫リスクを避け、ブランドの成長速度に合わせられる」こと。
柔軟性こそが最大の利点です。

安定性試験の重要性と製品寿命

安定性試験は「商品寿命を保証する科学的な裏付け」です。
保存中の温度変化や光への耐性を確認することで、市場に出てからの品質低下を防げます。
あるOEM開発では「2年後も使用感が変わらない」という結果が得られ、ブランド価値を高める大きな武器となりました。
とはいえ「試験は時間がかかるから後回し」という企業も少なくありません。

チェックしてほしいのは、「開発段階での数ヶ月の投資が、ブランド信頼を数年単位で守る」という事実です。

OEMだからできる独自のテクスチャー設計

差別化のカギは「触感」にもあります。
OEMなら独自の処方技術を活かして、ジェルの伸びやクリームのコク、乳液の浸透感といったテクスチャーを細かく設計できます。
実際に、あるエステブランドでは「塗った瞬間に肌がふわっと包まれる」感覚を重視したテクスチャーを開発し、顧客満足度の向上につながりました。
とはいえ「どこも同じような製品では差別化できない」と悩む方も多いでしょう。

OEMだからこそ「オリジナルの肌体験」をデザインできるという可能性です。

まとめ

・自然派処方は安定性試験で信頼性を担保できる
・敏感肌向けは低刺激成分とトレンド成分のバランスが鍵
・小ロットOEMはリスク回避と市場テストに有効
・安定性試験はブランドの寿命を守る投資
・OEMなら独自のテクスチャーで差別化が可能

化粧品OEMは「自然派」「敏感肌」「小ロット」「独自性」を組み合わせることで、参入障壁を超えながらブランド価値を築けます。
悩む前に、まずは相談という一歩を踏み出してください。

【FAQ1】
Q:小ロットOEMでも品質は担保されますか?
A:はい。GMP準拠工場や安定性試験を活用することで、大ロットと同等の品質を確保できます 。

【FAQ2】
Q:敏感肌向け処方で注意すべき点は?
A:安全性の実績ある成分をベースにしつつ、新成分は低濃度から併用する形で安定性を確保することが重要です。

【著者】
佐々木千草

【著者プロフィール】
職種:化粧品企画開発
経験年数:7年
化粧品業界にて7年間、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア商品の企画開発に従事。市場・競合調査からコンセプト立案、容器・パッケージ資材の仕様選定及びデザイン立案、発注業務、販促支援まで一貫して担当。お客様目線と戦略的な視点を掛け合わせた商品づくりに努め、敏感肌・エイジングケア・機能性コスメなど幅広いカテゴリーに対応可能。

【監修】
小平 麻貴

【役職/専門領域】
商品開発部 部長
化粧品製造業・化粧品製造販売業 総括製造販売責任者

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