クレイが他成分に与える影響とは?
クレイは汚れを吸着するだけではありません。保湿成分や香りにも影響を与えることがあります。処方設計の視点から、その理由をご紹介します。
クレイの魅力といえば、汚れや余分な皮脂を吸着する力です。
だからこそ、洗顔料やパックなどに多く使われています。
一方で、その吸着力は開発者にとって悩みの種になることもあります。
実はクレイは、汚れだけではなく、保湿成分や香りなどにも影響を与えることがあります。
今回は、あまり知られていない「クレイと処方設計」の関係についてご紹介します。
この記事でわかること
・クレイの吸着力が処方へ与える影響
・なぜ処方設計が難しくなるのか
・配合量だけでは決まらない理由
・コンフィアンスが大切にしている開発思想
この記事のポイント
・クレイは他の成分にも影響を与えます
・処方設計は全体のバランスが重要です
・見えない調整が使い心地につながっています
クレイは他の成分とも関わる素材です
クレイは、不要な汚れや皮脂を吸着する天然素材です。
この特徴が、洗い上がりの心地よさにつながっています。
しかし、その吸着力は目的のものだけを選ぶわけではありません。
保湿成分や香料、精油なども影響を受ける場合があります。
開発では、「洗浄力は活かしたい。」「でも保湿感も残したい。」
そんな両立を目指しながら処方を考えています。
だからこそ、クレイは見た目以上に繊細な素材なのです。
処方設計は”引き算”と”足し算”の繰り返し
「良い成分なら、たくさん入れた方がいい。」
そう思われることがあります。
実際の開発では、それほど単純ではありません。
保湿成分を増やせば使用感が変わることがあります。
香りを強くすると、クレイとのバランスが変わることもあります。
泡立ちも同じです。
一つを調整すると、別の部分へ影響が出ることがあります。
そのため、処方設計では一つの成分だけを見ることはありません。
全体を見ながら、少しずつ調整を重ねています。
この繰り返しが、毎日心地よく使える品質につながっています。
見えない工夫が、毎日の使い心地になります
完成した製品を見るだけでは、処方設計の苦労はなかなか伝わりません。
ですが、泡立ちや香り、洗い上がりには、たくさんの試作が積み重ねられています。
私たちが目指しているのは、成分を増やすことではありません。
素材それぞれの良さを引き出しながら、全体として心地よい製品に仕上げることです。
クレイは難しい素材です。
だからこそ、処方設計の考え方が、そのままブランドの個性になります。
見えない部分まで丁寧につくること。
それが、コンフィアンスのものづくりです。
まとめ
・クレイは汚れだけでなく他の成分にも影響を与えることがあります。
・処方設計では全体のバランスが重要です。
・一つの成分だけでは品質は決まりません。
・試作を重ねることで心地よい使い心地が生まれます。
・見えない工夫がブランドの品質につながっています。
普段は見えない処方設計の工夫にも、少し目を向けていただけるとうれしいです。
【FAQ1】
Q:クレイは保湿成分まで吸着してしまうのですか?
A:配合や組み合わせによって影響を受ける場合があります。そのため処方設計では全体のバランスを細かく確認しています。
【FAQ2】
Q:なぜ試作を何度も行うのですか?
A:クレイは他の成分にも影響を与えるため、泡立ちや香り、使用感まで含めて最適なバランスを探しているためです。
【著者】
佐々木千草
【著者プロフィール】
職種:化粧品企画開発
経験年数:7年
化粧品業界にて7年間、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア商品の企画開発に従事。市場・競合調査からコンセプト立案、容器・パッケージ資材の仕様選定及びデザイン立案、発注業務、販促支援まで一貫して担当。お客様目線と戦略的な視点を掛け合わせた商品づくりに努め、敏感肌・エイジングケア・機能性コスメなど幅広いカテゴリーに対応可能。
【監修】
小平 麻貴
【役職/専門領域】
商品開発部 部長
化粧品製造業・化粧品製造販売業 総括製造販売責任者