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化粧品OEM成分設計で差別化を

天然由来・低刺激・高機能の成分で商品開発を。OEM相談を検討中の方に、成分設計の考え方と提案ポイントを紹介します。

「低刺激なのに、効果が感じられるスキンケアが欲しい」—そんな声が年々増えています。特に、D2Cブランドや個人起業家がこだわりを持って商品を開発する今、OEMでの化粧品開発にも"成分設計力"が求められる時代です。
この記事では、バクチオールやアズレン誘導体といった注目の低刺激成分をはじめ、OEM先がどういった方針で原料を選定しているのか、開発時に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
あなたのブランドの世界観を支える本質的な成分設計—まずはこの記事から、その第一歩を踏み出してください。

天然由来・低刺激で機能性も両立する時代へ

現代のスキンケア市場では、「天然」「オーガニック」「無添加」などのキーワードが強い訴求力を持ちます。とはいえ、それだけでは不十分。実感値のある機能性が伴ってこそ、商品として選ばれる時代です。

あるOEM案件では、天然ヒト型セラミドを基本処方に採用し、肌バリア機能を高めつつも刺激を極力排除した処方で、敏感肌向けブランドの立ち上げを成功に導きました。
「天然=安全」と単純に捉えるのではなく、適切な成分選定と処方設計で、効果とやさしさを両立する視点が今、求められています。

注目の低刺激成分「バクチオール」「アズレン誘導体」

「次世代レチノール」として話題のバクチオール。刺激が少ないのに、シワ・くすみ・毛穴など多様な悩みにアプローチできると注目されています。
同様に、アズレン誘導体は高い抗炎症・鎮静効果があり、赤み・ニキビ・ゆらぎ肌のケアに適しています。あるブランドでは、この2成分をダブルで配合し、敏感肌でもエイジングケアを諦めない処方として打ち出し、大きな反響を得ました。

とはいえ、どんな成分にも向き・不向きがあります。そんなあなたに—まずは製品コンセプトとターゲットに合わせて、成分の選定を一緒に考えてみませんか?

成分選定は”肌”と”背景”を見る

成分を選ぶ際には、「効果があるか」だけでなく「刺激にならないか」「ブランドに沿っているか」という視点も欠かせません。
たとえば、植物由来であっても肌に合わない人もいる。アルコールやパラベンも、無条件に排除するのではなく、安定性・品質保持を目的に適切に使用するケースもあります。

「無添加だから安心」という誤解が多い中で、私たちは成分表記の背景まで丁寧に説明しながら、開発の意図を共有することを大切にしています。

原料調達と製造体制—信頼できるOEMの条件とは

OEMを検討する際に見落とされがちなのが、「原料調達と工場体制の質」です。
あるOEMパートナーは、GMP(化粧品製造管理基準)に準拠した工場とのみ提携し、安全性・安定性・エビデンスのある原料を確保。さらに、トレンドを先読みして提案力のある開発体制を構築しています。
単に製品を作るだけでなく、価値ある商品設計ができるか—OEM先の実力は、そこに表れます。

あなたの理想を、成分からつくる時代へ

今や、ユーザーは裏面の成分表示まで読み込む時代。だからこそ、OEM側も「何を、なぜ使うのか」を語れる設計が不可欠です。
私たちは、成分から考える商品開発を一緒に行うパートナーとして、ブランドの想いを処方に落とし込みます。
「成分についてまだふわっとしている…」そんな状態でも大丈夫。
まずは、お気軽にご相談ください。

まとめ

化粧品OEMにおいて、いま最も重要なのは「成分設計力」です。
・天然ヒト型セラミドなど、肌バリアを意識したベース構成
・バクチオール・アズレンなど低刺激×高機能成分の活用
・成分表示の正しい理解と誤解への配慮
・原料・工場選定を含めたOEM体制の信頼性
これらをすべて満たしてこそ、ブランドの魅力を引き出す製品は生まれます。

処方にこだわるあなたへ。まずは、想いを共有するところから始めましょう。

【FAQ1】
Q:無添加と書いてあれば安心ですか?
A:「何が無添加なのか」を明確に確認することが重要です。植物由来でも肌に合わない場合もあるため、個別の成分確認が必要です。

【FAQ2】
Q:成分の相談からOEMをお願いできますか?
A:はい。ブランドの想いやターゲットに応じて、処方設計から一緒に進めていくことが可能です。まずはご希望やお悩みをお聞かせください。

【著者】
佐々木千草

【著者プロフィール】
職種:化粧品企画開発
経験年数:7年
化粧品業界にて7年間、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア商品の企画開発に従事。市場・競合調査からコンセプト立案、容器・パッケージ資材の仕様選定及びデザイン立案、発注業務、販促支援まで一貫して担当。お客様目線と戦略的な視点を掛け合わせた商品づくりに努め、敏感肌・エイジングケア・機能性コスメなど幅広いカテゴリーに対応可能。

【監修】
小平 麻貴

【役職/専門領域】
商品開発部 部長
化粧品製造業・化粧品製造販売業 総括製造販売責任者

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