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洗顔しすぎは逆効果?肌の正しい洗い方

「しっかり洗うほど肌はキレイになる」は誤解?皮脂とバリア機能の関係から、正しい洗顔習慣を科学的に解説します。

「しっかり洗えば肌はキレイになる」──多くの人が信じているこの常識、実は逆効果かもしれません。
皮脂や汚れを落としすぎることが、かえって乾燥や敏感肌の原因になることが近年の研究でも明らかになっています。
この記事では、「洗顔のしすぎが肌に悪影響を及ぼすケースが多い」という専門家の現場視点をもとに、洗顔と皮脂バランスの関係、正しい洗い方についてわかりやすく解説します。

洗顔しすぎで肌が荒れる?そのメカニズムとは

肌には「皮脂膜」と呼ばれる天然の保護バリアがあります。このバリアは、外部刺激から肌を守るだけでなく、内部の水分蒸発を防ぐ役割も果たしています。
ところが、「朝晩2回以上」「熱いお湯でゴシゴシ」などの洗顔を続けると、この皮脂膜が削られ、肌が無防備な状態に。

実際に取材では「洗顔のしすぎが肌に悪影響を及ぼすケースが多く、必要な皮脂まで取り除いてしまう」とのコメントがありました。特に乾燥肌や敏感肌の人ほど、この傾向が強く現れます。
とはいえ、「ベタつきが気になる」「メイク汚れをしっかり落としたい」などの悩みも当然あります。
そんなあなたに必要なのは、“落とすべき汚れ”と“残すべき皮脂”の見極め”です。

清潔すぎることが美肌を遠ざける理由

多くの人は「肌トラブル=汚れが原因」と思い込みがちですが、実は“清潔すぎる”ことも問題の一因です。
皮脂は悪者ではなく、肌の潤いを守る重要な成分です。また、肌表面には“善玉菌”と呼ばれる常在菌がいて、肌の健康バランスを維持しています。
洗顔をしすぎることでこれらを一掃してしまい、外的刺激に弱い状態になってしまうのです。

取材現場では、「洗顔後に肌がつっぱる」「ヒリヒリする」といった声が多く寄せられており、これは皮脂と常在菌のバランスが崩れているサインです。
とはいえ、洗顔をやめるわけにはいきません。
そんなあなたにおすすめなのが、「朝はぬるま湯だけ、夜は洗顔料を使う」といったタイミングによる調整です。

肌質と季節に応じた洗顔の基本ルール

洗顔の頻度や方法は、肌質や季節によって変えるべきです。
たとえば、脂性肌の人でも冬は乾燥しやすくなるため、夏場と同じ洗浄力の強い洗顔料を使い続けると、バリア機能が弱まり肌荒れにつながります。

取材でも「春は花粉、夏は皮脂、冬は乾燥と、各季節でケアの優先順位が変わる」というコメントがあり、肌にかかる外的ストレスが時期によって変わることが明らかになっています。
そのため、「自分の肌質だけでなく“季節”も意識して洗顔習慣を変えること」が、肌トラブルの予防につながります。

熱すぎるお湯は肌のバリアを壊す

「熱めのお湯の方が汚れが落ちそう」そう感じる人も多いかもしれませんが、それは誤解です。
肌の角層はとても薄く、熱すぎるお湯(38℃以上)は必要な皮脂を一気に溶かしてしまいます。
これにより肌のバリア機能が低下し、外的刺激を受けやすい“むき出し状態”に。

「“熱めのシャワーでそのまま髪や顔を洗う”という誤解がありますが、肌のバリア機能を壊してしまいます」との指摘にもあるように、気持ちよさと肌への優しさは別と考える必要があります。
適温は32〜34℃のぬるま湯。洗顔の質は、温度の見直しだけでも大きく変わります。

正しい洗顔習慣で肌の回復力を高める

肌トラブルを予防し、健やかな状態に導くためには、「正しい洗顔→適切な保湿→生活習慣の見直し」がセットで必要です。
「食生活や睡眠、ストレスの管理が重要で、肌に直接塗るよりも体内ケアが効果的な場合もあります」とのように、スキンケアは“塗る”だけでなく“整える”ことが本質です。

たとえば「寝不足の日は肌がゴワつく」と感じることはありませんか? これはターンオーバーが乱れ、肌が修復されないからです。
とはいえ、忙しい毎日ですべてを完璧にするのは難しい。そんなあなたにできる第一歩は、「洗顔の見直し」から始めることです。

まとめ

洗顔は「すればするほどキレイになる」という単純なものではありません。
✔ 洗いすぎは皮脂とバリア機能を壊す
✔ 季節・肌質ごとに洗顔方法を調整すべき
✔ 熱すぎるお湯は肌に負担となる

洗顔を見直すだけでも、肌トラブルの予防と回復は大きく変わります。まずは自分の“洗い方”が本当に正しいのか、今日から見直してみませんか?

【FAQ1】
Q:洗顔は1日何回が適切ですか?
A:基本的には朝と夜の2回で十分です。朝はぬるま湯洗顔だけでもOK。肌質や季節によって調整が必要です。

【FAQ2】
Q:洗顔料は毎回使ったほうがよいですか?
A:夜はメイクや皮脂を落とすために必要ですが、朝は洗顔料を使わないほうがよいケースもあります。肌状態に応じて選びましょう。

【著者】
佐々木千草

【著者プロフィール】
職種:化粧品企画開発
経験年数:7年
化粧品業界にて7年間、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア商品の企画開発に従事。市場・競合調査からコンセプト立案、容器・パッケージ資材の仕様選定及びデザイン立案、発注業務、販促支援まで一貫して担当。お客様目線と戦略的な視点を掛け合わせた商品づくりに努め、敏感肌・エイジングケア・機能性コスメなど幅広いカテゴリーに対応可能。

【監修】
小平 麻貴

【役職/専門領域】
商品開発部 部長
化粧品製造業・化粧品製造販売業 総括製造販売責任者

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